植物由来プラスチック「バイオレフィン®」
我々を取り巻く生活環境
包装材の多くは石油資源から得られるプラスチックを使用しています。石油由来プラスチックは、加工性、物性、コストに優れており、その使用量はますます増加しています。
その反面、石油資源の枯渇化、破棄後のゴミ問題、焼却時の二酸化炭素排出による地球温暖化など、様々な環境への影響が問題となっています。
バイオマス・プラスチック
バイオマス(植物)資源から製造されるバイオマス・プラスチックは、再生可能な資源から生産できるプラスチックとして注目されています。
また、焼却時に発生する二酸化炭素は、もともとは植物等が大気中から吸収したものなので、新たに二酸化炭素を増加させません(カーボンニュートラル)。そのため、バイオマス・プラスチックは環境に優しい素材と言えます。
バイオレフィン®のコンセプト
環境にやさしい素材「バイオマス・プラスチック」は、使用するだけ石油資源が節約でき、二酸化炭素排出量を削減することが出来ます。
しかしながら、中には現在の石油由来プラスチックと比較して強度面で劣る・加工が難しいなどの問題もあります。そこで、「環境にやさしい素材を使用した石油由来樹脂並みの製品作り」を開発コンセプトにバイオレフィン®が開発されました。
現在(2011年10月現在)、製品化されている「バイオレフィン®」は次の通りです。
「バイオレフィン®H」:サトウキビ由来のバイオマス・プラスチックを100%使用。
「バイオレフィン®30S」:とうもろこし由来のバイオマス・プラスチックを30%使用。
「バイオレフィン®10A」:とうもろこし由来のバイオマス・プラスチックを10%使用。
特に「バイオレフィン®H」は、既存の汎用樹脂製品と同様の加工性と物性があり注目されています。